World Art Fair
世界のアートフェア
アートフェア=「美術見本市」
毎年、世界各都市で開催されるアートフェア。 ニューヨーク、ロンドン、パリはもちろんのこと、シカゴ、マイアミ、ベルリン。アジアでは東京、香港、北京、ソウル。大きな市場(いちば)のような会場で、数十から数百ものアートギャラリーが集結し、アートを一般の人々に紹介する見本市。1967年18のギャラリーの集まりによるArt Cologne(アート ケルン)を発端に、世界中に広がり、その数は現在数百に登る。
中でもART BASEL(アート バーゼル)は、世界最大級にして最も権威のあるアートフェア。毎年6月にスイスのバーゼルで開催され、世界中から300近いアートギャラリーが参加、2500人を超えるアーティストの作品が出展される。20世紀と21世紀を代表するアーティストが取り扱われ、世界中からコレクターやバイヤー、関係者やキュレーターが集う。数日間で、数百億円のアート作品が流通する。スイス第3の都市バーゼルは、スイス/ドイツ/フランスの三国に囲まれたのどかな街だが、この時期街はプライベートジェットの乗り入れやリムジンの出迎え、そして1000を超える報道陣で、たいへんな賑わいとなる。
コンテンポラリーアート(現代アート)のフェアでは、ロンドンのFrieze(フリーズ アートフェア)が最も注目されている。毎年10月リージェントパークの特設テント会場で行われるこのフェアには、世界から150を超えるギャラリーが参加し、来場者は6万人を超える。発足から10年にも満たないフェアだが、世界で最も急成長しているフェア。毎年この時期のロンドンを、現代アート一色に染める。
北米で主要な国際的なフェアは、毎年3月ニューヨークで開催されるThe Armory Show(アーモリー ショウ)が挙げられる。近代(モダン)アートと現代(コンテンポラリー)アートの2会場で構成される。MoMAやグッゲンハイムなどの美術館も顧客として名を連ねる。来場者数6万。
これら世界の主要なフェアへの出展には、毎年厳しい審査があり、高い倍率を突破した世界最優良のアートギャラリーのみが出展を許される。これらのフェアへの参加は、世界一流のアートギャラリーの証であり、最高のステータスでもある。
最新情報
巨大なアートフェアと同時期に、同エリアで開催されるサテライト・フェアが派生。若手ギャラリーが、より前衛的なアートを紹介する新しくエキサイティングな場として注目される。Scope Art Show(スコープ)は、バーゼル、ロンドン、ニューヨーク、マイアミにて主要フェアと同時に開催される。 エントリーレベルの価格帯で、次世代アーティストの発掘が可能。また、最新のアート事情を知る事が出来る。
近年では、特定分野に特化したアートフェアが注目されている。特に写真では、毎年11月パリ・ルーブル美術館地下会場で行われるParis Photo(パリフォト)や、3月のAIPAD(ニューヨーク)が欧米で重要なマーケットを確立。写真を取り扱う100近いアートギャラリーが参加する。比較的リーズナブルな価格帯で、著名な作家の作品が購入できる事が特長でファンも急増。現代アートとしての写真の評価は高まる一途で、人気を博している。
アジア
中国の驚異的な経済成長は、アジアのアート市場も激変させた。上海で行われるShContemporary、ARTHK(アート香港)は数年で一気に世界的なフェアとなった。また韓国では、国の威信をかけたアート政策に後押しされたKIAFは、大規模でクオリティーも高く国民的なイベントとなっている。
日本でもアートフェア東京、G-Tokyo、ULTRA、東美アートフェア、ART OSAKAなどのフェアが開催されているが、国際的な認知度や国民・市民間での知名度においては世界に伍す。アート市場の拡充は、国際都市の魅力を増し、文化的な生活を促進するため、急務であり、 地元地域やメディアの協力、企業の参加や支援は必要不可欠である。
東京フォト
2009年9月発足。バーゼルやフリーズ、パリフォトなどの世界的なフェアに参加するアートギャラリーも多数出展。欧米からもギャラリーが来日する国際的なフェア。海外の美術館や著名なキュレーターによる講演や展覧会を併設し、アートフェアの枠を超えた、アートフォトの総合イベントとして高い評価を受けた。BVLGARIやFRITZ HANSENなどのラグジュアリー・ブランドとのコラボレーションやデザインとの融合にも積極的で、今後はメディアとのコラボレーションも注目される。中国や香港、韓国からの来場者も多く、パリやニューヨークのフォト・マーケットと連動する国際的な写真市場をアジアに確立することを目標に掲げ、写真大国日本を世界に発信。アートを手元に置く喜びを提唱し、世界のファンと共有する楽しみを提案している。
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